浮気・和解

浮気(不倫)をした配偶者やその相手を簡単に許すことはできずその後、不貞行為を配偶者や浮気(不倫)相手に慰謝料の請求を行うと相手側から「和解の申し出」を受けることがあります。その際には、和解など考える気にもならないとスルー するのではなく、条件によっては和解をする方が貴方にとって有利になる場合もありますので、一度検討してみる必要があります。

 

和解のメリットとは・・・

早期解決が可能、または期待できる

和解という方法ではなく「法的手続き」を取ることはかなりの時間を要することとなります。例えば訴訟を起こす場合には、裁判所に提出する証拠書類や訴状の作成に多くの時間が費やされることになり、裁判がスタートするのは裁判所が訴状を受付けてから1か月~1か月半後になることがほとんどです。

裁判になった場合、1回で終わることはありません。頻度や内容にもよりますが、1か月に1回のペースで続いた場合でも裁判が終わるまでには半年から、長引くケースでは3年程かかる場合もあります。

一方で和解の場合には、お互いが話し合おうと思えばいつからでもスタートすることができますし、話し合いで意見がまとまらなかったとしても、双方の都合に合えば日にちをあけずに話し合うこともできます。訴訟の場合よりも頻繁に話し合うこと、早期の解決ができた際には慰謝料をすぐに手にすることも可能です。

余計な費用が掛からない

法的な手続きには収入印紙や郵便切手を購入し、納めることになります。これは請求額に応じて納めなければならない収入印紙の額が定められているため、慰謝料請求額が高額になればなるほど収入印紙の額も大きくなります。

訴訟となりますと専門的な知識等が必要であったり、精神的な面ではかなり楽になることから弁護士へ依頼する方も少なくありません。また、弁護士費用というものは一般的に請求額が基礎となり決められているため慰謝料請求額が高額になることで弁護士費用も高額になります。

相場以上の慰謝料の増額が見込める

慰謝料を請求する場合、裁判所が認める慰謝料の一般的な相場は50万~300万程と幅があり、離婚する、しない、証拠の有無などさまざまな要素を考慮し慰謝料額が決定します。また、裁判では過去の類似の事例を元にした大体の相場があり、公平の観点からも不当に低い額や、明らかに高額となるような慰謝料額が認められることはありません。

和解の場合には裁判所の介入がなく相場も関係がないので、相手が合意をすれば高額な慰謝料で交渉が成立します。不都合な事情などが相手側にある場合には裁判は避け早期に金銭的な解決を希望する傾向にあり、一般的な相場よりも多くの慰謝料を支払う可能性が高くなります。

和解金額を一般的な相場と比較

相手の提案してくる和解金額が裁判所が認める一般的な相場と同じような場合、訴訟をして認められたとしても同様の慰謝料額となる場合が少なくありません。訴訟となり、弁護士に依頼する場合には弁護士費用等が必要となり、その際には弁護士費用などを差し引いて残る金額を確認したうえで相手の提案する和解金額と比較すると良いでしょう。

裁判に費やされる時間と労力を考慮

裁判に持ち込まないとトラブルが解決できない、すでに拗れて複雑になっている問題が多く結論が出るまでに何年も掛かるケースは珍しくありません。裁判が長期化すると精神的、身体的な疲れが想像以上に蓄積されてしまいそれが負担となり表れることもあります。全面勝訴判決が出ても相手が不服申し立てをした場合には、最高裁判所、最高裁判所と2回裁判を続ける必要があるため時間や弁護士費用の出費も嵩みます。

 

和解での解決が困難の場合

調停や裁判という選択肢があります。このような場合、裁判所は証拠を重視しますため浮気(不倫)をしていたと客観的に証明できる証拠が必要になります。慰謝料は浮気(不倫)の期間の長さや回数、頻度等により高額となります。また、判定が確定した後に相手が「慰謝料を払いたくない」などの理由から支払いが停止してしまった時には「強制執行」となることもあります。また、相手に資産がない場合の強制執行は非常に困難です。

和解は訴訟よりも相談者側の有利となることも珍しくありません。和解(示談交渉)をする際や訴訟などを起こす場合には、不貞行為があったことを証明できる確実な証拠を事前に揃えておくことが大切です。